どうすれば良い人間関係が築けるか?
他人の期待を満たそうとしたり、他人を傷つけたくないと思い、自分の言いたいことがあっても伝えることができない。
周りのウケや評判ばかり気にして、自分の人生を生きることができていないと思っている人たちへ!!
私自身、過去、人間関係で悩み、常に周りの視線が気になっていました。
その時は、自分の意見が言えなかったり、人に流されて生きていました。
しかし、今日紹介するアドラー心理学「嫌われる勇気」のおかげで、少しずつですが『周りに流されない、自分の人生を生きること』ができるようになりました。
私のように『人間関係で悩みがある』『周りの視線が気になる』『自分らしく生きたい』と思っている方に読んでもらいたい一冊です。
著者の1人、フリランスライターの古賀 史健さんが、あとがきで書いてあるように、「人の一生を一変させてしまうだけの力をもったアドラー心理学」。
あとは、この本を手に取り、一歩踏み出す『勇気』を持てるかどうかだけですー
『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』の概要
まずは、『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』の概要を説明します。
- 出版社 : ダイヤモンド社
- 発売日 : 2013/12/13
- 著者 : 岸見 一郎 古賀 史健
- 頁数 : 296ページ
累計発行部数は、2020年7月当時で、国内228万部、韓国130万部、台湾60万部、なんと世界累計で500万部を超えるベストセラーです。
また、2019年にAmazonのAudibleにてオーディオブック化。
同サービスの「2020年オーディオブックランキング」で1位になっています。
Audibleとは本を読み上げてくれるサービス。何かの作業中や通勤時でも目を本を「聴く」ことができます。
本を読むことに苦手意識があるかたはぜひ試して下さい!
自己啓発本というジャンル、加えて心理学という分野なので、堅苦しい文章なのかと想像しますが、哲人と青年の対話形式で進められていきます。
哲人はアドラー心理学に精通している哲学者、青年は人生に迷える者。
この2人の物語のようで、面白く読み進めていけます。
〜 サイドストーリー 〜
2003年当時、20代の古賀さんが出逢った岸見先生のアドラー心理学。何気なく取ったこの一冊が、古賀さんの翌朝からの景色を一変させたと言っています。いつか、岸見先生と一緒にアドラー心理学の決定版といえるような本をつくりたいと願うようになり、岸見先生のところへ足繁くかよったそうです。10年後の2013年に、嫌われる勇気として出版されました。対話形式で進むこの物語は、青年が古賀さん、哲人が岸見先生と思ってしまいがちですが、あとがきで岸見先生みずから、「私も青年のひとり」と語っておられます。
次に目次をみていきましょう
第1夜:トラウマを否定せよ
第2夜:すべての悩みは対人関係
第3夜:他者の課題を切り捨てる
第4夜:世界の中心はどこにあるか
第5夜:「いま、ここ」を真剣に生きる
さあ、読んでいきましょう!!
アドラー心理学 嫌われる勇気を読んで・・・
私が特に印象に残っていることをあげます。
- すべての悩みは人間関係にある
- 課題の分離をしなさい
- 「いま、ここ」を真剣に生きること
この本を読んで、人生、いやな人間関係がフワッと楽になりました!
すべての悩みは人間関係にある
第2夜:すべての悩みは対人関係におもに記載
この内容の私なりの解釈です。
確かに地球上に私ひとりしか居なかったら悩みとか嫉妬などは生まれようがないと。
たとえば、私の悩みが『給料がすくないこと』だとします。
しかし、その悩みは他の人と比べること、見栄や欲望からくるものだと感じました。
同僚が高級車を乗り回しているのをみて、自分も負けじと買ってしまう。
少し高いブランドの服を着たくなる。高級な機械式時計に興味がでてくる。
なるほどこう考えると、悩みのすべては、他人との関係であると理解できました。
悩みは、相手がいて、はじめて発生する。
課題の分離をしなさい
第3夜:他者の課題を切り捨てるに主に記載
課題の分離の話は、スッと私の中に入ってきました。そのまま書くと、『自分の課題か他人の課題か判断し、他人の課題はコントロールできないと思いなさい』ということ。
例えば、私と2人の女性の同僚とで同じ仕事に取り組んだとします。
私が、女性たち2人に対して指示を出し、仕事を進めようとします。
一人の女性は、私のリーダーシップに対して好印象をいだきます。
しかし、もう一人の女性には、『指示ばかり出してないで、少しは手伝ってよ!』と嫌われてしまいした(笑)。
こんなふうに私の行動は、一人には好印象、もう一人には残念な印象となってしまいました。
これって私の課題ですかね?コントロールできない課題です。
コントロールできないことに対して、いちいち悩んでもしょうがないですよね。
相手の言動を変えるのは困難!自分の課題に集中しよう!!
「いま、ここ」を真剣に生きること
第5夜:「いま、ここ」を真剣に生きるに主に記載
「今ここを生きる」つまり時間的な概念をなくして、今を一所懸命に生きることが大事だということです。
私の中で、将来的に幸せになるにはどうしたら良いんだろうとずっと思っていました。
しかし、アドラー心理学では、過去も未来もない。今ここを生きることの積み重ねが幸せになれる方法だと説いています。
私は一瞬考えました。今現在、認知症の母親がいます。
今は幸いそれほど進行はしていませんが、これからのことを考えると不安でしょうがありませんでした。
しかし、アドラー心理学というフィルターを通してみると、認知症は治る病気でもない。
これからの進行状態など私には決められないのです。
そう考えた時、いま、ここで母親と楽しく接することが幸せになれる唯一の方法なのだと気が付きました。
そういう、「いま、ここ」の幸せを積み重ね続けることが、未来の幸せへと導いていくのだと思います。
確かに、未来を考えると不安になることもあります。
不安を手放すには、いま、ここを楽しく真剣に生きるしかないのです。
「いま、ここ」を楽しく真剣に生きることを積み重ることが、幸せになれる方法
まとめ ー アドラー心理学で、悩みを解消しよう ー
私なりの解釈で申し訳ないのですが、この複雑化した現在の人間関係で、すべてのひとを愛して認めて接するのは厳しいでしょう。
まずは他人は他人、自分は自分と課題の分離をします。
そして、どうしても性格が合わない人とは、自分が楽しんで接する、もしくは距離を置きます(笑)。このように生きる路線にチェンジしました。
過去、未来に縛られず、今を楽しく真剣に生きる。
これの積み重ねが、将来幸せに生きる唯一の方法なのです。
これだけでも、『自分らしく生きること』『楽しく生活すること』に一歩近づいていると実感できています。