書くこと。それは、業種や職種に関係なく、生涯にわたって身を助けてくれる武器である。
例えば、なにかの本を読んで「面白かった」しか言えない時があった。
なにかよくわからないが、面白い。
この「なにかよくわからない」部分に言葉を与えていく作業。この本いわく、『翻訳』だ。
自分の言葉に翻訳する。
考えなければならない。つまり考えるために書きなさいと。
なるほど、「書く」というアウトプットの作業は、思考の整理学ということか!?
自分の頭で考える「文章を書く」という行為は、一生役に立つ武器だ。
さあ、本書を手にとって、その武器を手に入れよう。書こう!!
今なら無料。Audibleでこの本が聞けるチャンス!ぜひこの機会に
無料の30日間体験ーAudibleで聞く読書をはじめようー『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の概要
まずは、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』の概要を説明します。
- 出版社 : 星海社
- 発売日 : 2012/1/26
- 著者 : 古賀 史健
- 頁数 : 280ページ
本書はフリーランスライターの古賀 史健さんの単書デビュー作です。
古賀さんいわく、ライターとしての幹の部分はすべてこの本に「書いた」とおっしゃっています。
「文章を書くとは?」に対して、「頭の中を翻訳」し、考え抜いて本書は完成しています。
次に、目次をみていきましょう
はじめに 「話せるのに書けない!」のはなぜか?
ガイダンス その気持ちを「翻訳」しよう
第1講 文章は「リズム」で決まる
第2講 構成は「眼」で考える
第3講 読者の「椅子」に座る
第4講 原稿に「ハサミ」を入れる
さあ、読んでいきましょう!!
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』・・話すことが苦手な人にもオススメ!
私が特に印象に残っていることをあげます。
- 話せるのに書けない
- 書くことは考えること
はじめに言っておきたいことがあります。
上で挙げた印象に残っていることは、ガイダンスまでの内容です。(具体的にはP54までの内容)もちろん、それ以降の文章講義についても読んで頂きたいのです。
しかし、それ以上にガイダンスまでの内容は、感動しました。書くことが人生においてどんなに重要かを教えてくれます。
「ガイダンス その気持ちを翻訳しよう」は一読の価値があります!
話せるのに書けない
皆さんはこんな経験はあるでしょうか?
仲の良い友だちに、話すことはできても、その内容を文章に書くことができない。
「話せるのに書けない」と本書に書いてあります。はじめはピンと来なかったのですが、読み進めていくうちに、「なるほど!そうゆうことか」と。。
仲の良い友だちに、話す時、私達は伝えるための道具をたくさん持っています。
もちろん、言葉。そして、笑顔や悔しい表情、声色、身振り手振りなど、さまざまな道具をつかって使えることができます。
かたや、文章を書くとき使える道具は、言葉(文字)だけです。メール、LINEの文章など絵文字やスタンプなどで、気持ちを表す機能はありますが、ことビジネスメールではあまりオススメできません。
私の実体験で、ビジネスメールを書く時を想像しました。確かにメールを書こうとすると固まってしまう経験があります。
そして、これなら「電話で話したほうが早いや」となることがあります。
これが、文章のみで伝える難しさなのでしょう。
書くことは考えること
なぜ、私達は書けないのでしょう?
話すことであれば、喜怒哀楽の声や表情で伝えられます。
しかし、喜怒哀楽を文章で書こうとすると書けない。
この喜怒哀楽はモヤッとしたもので、楽しかったや、面白かったを、伝わる言葉にしなければならない。そう、考えなければならないのです。
私の文章が伝わらないのは、「なんかよくわからないけど楽しい」、こうゆうモヤッとした感情を、文章(言葉)にする思考の整理ができていないのだと。
このなにかよくわからい部分に、言葉を与える「考えるチカラ」が必要なのだと気付かされました。
まとめ ー 書く技術は、最高のスキルになる ー
『20歳の自分に受けさせたい文章講義』は、文章の自己啓発本です。
もちろん文章をかくことについても、たくさん学べる本です。
しかし、私が一番印象に残ったのは、思考の整理のために、書こうということです。
思考の整理という点で、私はこの本を「人前で話すことに苦手意識がある人」にも、読んでもらいたいと思っています。
仲の良い友だちに話すことが出来るのは、喜怒哀楽の声や表情、身振り手振り、という武器があるからでしょう。
友達には話せるが、大勢の人の前で話せない人は、「書けない」のでは?すなわち考えがまとまっていないのでしょう。
大勢の人の前だと、喜怒哀楽の声や表情が使いにくいです。
特にビジネスシーンだと尚更。武器が言葉しかない状態に追い込まれてしまうのです。
文章で伝えられれば(思考が整理させていれば)、大勢の人を前にしても、話して伝えられそうだ。そうだ、書こう!
伝わる文章。
それは料理がおいしかったではなく、具体的なことばで伝える。
考えることが必要だろう。
それほど書くことは考えることなのだと思い知らされました。
美味しかった料理を文章にしてみよう。
しかし、できない自分がいる。
やはり私は話しベタでもあるのだろう。克服するため、書くことを続けてみようと思いました。