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けんと
40代、オトコ、静岡県在住
現在、普通の会社員→投資家+フリーランスライターへ。目標めざして日々活動しています。

保有資格:FP3級、日商簿記3級

オリックスが株主優待を廃止!JTも廃止で今後の優待はどうなる?

*本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

オリックスが株主優待を廃止しました!ほかの企業の優待もどうなるんだろうかと心配ですね。確かにJTや丸井グループなども廃止を発表しています。

今回の記事は株主優待が今後どうなっていくのか、心配な人に向けて執筆しました。ついでにオリックスの優待も紹介しています。

この記事の内容
  • オリックスの株主優待の内容
  • オリックスの優待はいつまでもらえるかを解説
  • 株主優待を廃止する理由
  • 優待を続ける企業のメリット紹介

この記事を読むことで、株主優待の魅力と今後の動向がわかります。

結論、株主優待はなくならないと思いますが、今後廃止する企業もあるでしょう。私を含めて個人投資家の死活問題にもなるので、ぜひ最後まで読んでください。

目次

オリックスの株主優待について

権利確定日

3月末

優待基準

3月末権利確定日

保有株式数3年未満保有3年以上保有
100株以上ふるさと優待(Bコース)株主カードふるさと優待(Aコース)株主カード

株主優待の紹介

オリックスでは以下のものが株主優待でもらえます。

  • ふるさと優待
  • 株主カード

詳しくみていきましょう。

ふるさと優待

ふるさと優待は、オリックスグループの全国各地の取引先が取り扱う商品を厳選してオリジナルカタログギフトに仕立て、その中から好きな商品を1点えらべるサービスです。

また、100株以上を3年以上継続保有いただいている株主には、ワンランク上のカタログギフト(Aコース)がもらえます。3年未満の人はBコースです。

以前は、Aコースは1万円相当、Bコースは5千円相当となっていましたが、最近は金額提示をやめたようですね。

株主カード

この株主カードの提示により、オリックスグループが提供する各種サービスを割引価格で利用できます。レジャーやビジネスなど、さまざまなシーンで有効期限内に何度でも利用できるのがうれしいポイントですね。

具体的には以下のような施設・内容が割引価格で利用できます。

株主カードの特典
  • 旅館・ホテル
  • 水族館入場料10%割引
  • ヘルスケア(人間ドック優待価格)
  • 野球観戦
  • カーライフ(レンタカーなど)

旅行好きの人にはホテルが優待価格で泊まれて、すみだ水族館をはじめ3施設の水族館が入場料金10%OFF。さらにはレンタカーも割引価格で利用できる優れものです。旅先での野球観戦なども優待価格で楽しめます。

詳細は、公式サイトをご覧ください。

オリックスの総合利回りは?配当金と株主優待の合計で検証。

保有株式ごとの総合利回りを比べてみましょう。総合利回りとは配当金と株主優待をあわせた利回りです。

保有株式数配当金株主優待合計合計利回り
100株8,560円10,000円18,560円7.0%
500株42,800円10,000円52,800円4.0%
1,000株85,600円10,000円95,600円3.6%

*:株価は2023年7月26日終値の1株2,642円で計算
*:配当金は2023年実績の1株85.6円で計算(税引前)
*:株主優待は3年以上保有の10,000円想定(カタログギフトのみを想定)

100株保有の場合の利回りが1番高いですね。確かに株主優待は株数が増えても金額があがらないので、単純に保有株式数が多ければ合計利回りは低くなっていくでしょう。よって100株保有の人が1番効率が良いとも言えますね。

オリックスの株主優待はいつまで貰える?

こんな素晴らしい株主優待はいつまでもらえるのでしょうか?
オリックスの公式メッセージから調査しました。

ふるさと優待

2024年3月末の権利確定日の優待が最後です。優待が届くのは2024年の7月です。

株主カード

こちらも2024年3月末の権利確定日の優待が最後です。有効期限は2025年7月31日まで利用できます。

株主優待を廃止する理由は?3社の公式コメントをチェック!

オリックスの株主優待廃止の理由は?

この度、中期的な方向性を設定し、さらなる事業成長に努めるとともに、株主の皆さまへ のより公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねました結果、株主優待制 度については廃止し、今後は配当等による利益還元に集約することといたしました。

引用元:公式サイト

JTの場合

この度、株主の皆様への公平な利益還元のあり方という観点から慎重 に検討を重ねました結果、配当等による利益還元に集約することとし、株主優待制度を廃止することといたしました。

引用元:公式サイト

丸井グループの場合

すべての株主さまへの公平な利益還元の観点から慎重に検討を重ねた結果、株主優待制度については廃止し、今後は配当等による利益還元に集約することと いたしました。

引用元:公式サイト

3社が共通して言っていることは、

  • 株主に対して公平な利益還元にしたい
  • 配当金による利益還元に集約したい

裏をかえせば株主優待制度は公平ではない利益還元ということでしょうか。

この理由を詳しくみていきましょう。

株主優待を廃止する主な理由4つ

  • 海外投資家にとってメリットがない
  • 大量保有している機関投資家などにはメリットが少ない
  • 手間(コスト)がかかる
  • 東証の市場改革による上場条件の変化

海外投資家にとってメリットがない

実は株主優待は日本国内に限られ、海外には発送していないことが多いようです。
つまり、同じ株主でありながら、国内の投資家と海外の投資家では扱いが異なっている現実。

海外の投資家には株主優待はウケが悪いわけですね。海外では株主優待がないのが常識ですしね。

手間(コスト)がかかる

株主優待にはそれなりの手間がかかります。

クオカードを配布している企業は、発注、発送などの人件費、発送費用などもバカにならないでしょう。カタログギフトも同様に、株主の選んだギフトを発送するという作業があります。

株主優待の廃止はコストカットの側面があり、その分を配当金で利益還元したいという考えがあるのでしょう。

東証の市場改革による上場条件の変化

2022年4月の東証市場改革により、必要株主数の基準に見直しが入りました。具体的には旧東証一部では、2,200人の株主が必要だったのに対し、プライム市場では800人に緩和されました。これにより無理に個人投資家を集める必要性が低くなったといえます。

2022年に株主優待を廃止した企業まとめ

2022年に株主優待の廃止を発表した企業をまとめました。

スクロールできます
証券コード銘柄名優待内容(廃止)廃止理由
2114フジ日本精糖自社製品配当金重視
2294柿安本店優待利用券配当金重視
2670ABCマート割引券配当金重視
2914JT自社製品配当金重視
2918わらべや日洋クオカード配当金重視
3280エストラストクオカード配当金重視
3538ウイルプラスクオカード配当金重視
4093東邦アセチレンクオカード配当金重視
4837シダックス自社商品やサービス割引配当金重視
5105TOYO TIREクオカード配当金重視
5975東プレクオカード配当金重視
6058ベクトルプレミアム優待倶楽部配当金重視
7605フジ・コーポレーション三菱UFJニコスギフトカード配当金重視
8699HSホールディングスクオカード配当金重視
9768いであクオカード配当金重視
6058ベクトルプレミアム優待倶楽部配当金重視
2924イフジ産業たまごギフト券配当金重視
1333マルハニチロ自社商品配当金重視
5217テクノクオーツ高級サクランボ配当金重視
6292カワタクオカード・カタログギフト配当金重視
8591オリックスカタログギフト配当金重視
5807東京特殊電線クオカード配当金重視
3474G-FACTORYクオカード配当金重視
9450ファイバーゲートプレミアム優待倶楽部配当金重視
3237イントランスクオカード業績悪化
2180サニーサイドアップグループ自社食事優待券配当金重視
7640トップカルチャーTSUTAYAギフト券配当金重視
7033マネジメントソリューションズプレミアム優待俱楽部配当金重視
4666パーク24タイムズパーキング利用券業績悪化
2778パレモ・ホールディングスクオカード業績悪化
7878光・彩自社ジュエリー業績悪化
9414日本BS放送ビックカメラ商品券配当金重視
8871ゴールドクレストクオカード配当金重視
8252丸井グループ丸井商品券配当金重視
6074ジェイエスエス自社スイミングスクール利用券業績悪化
3053ペッパーフードサービスいきなりステーキ利用券業績悪化
9619イチネンホールディングスクオカード配当金重視
3458シーアールイークオカード配当金重視
3461パルマクオカード業績悪化
1878大東建託自社サービスキャッシュサービス・商品券配当金重視
8256プロルート丸光シャンプーギフトセット業績悪化
3464プロパティエージェントプレミアム優待俱楽部配当金重視
3656KLabクオカード業績悪化
3673ブロードリーフTOYOTA電子マネー業績悪化
6542FCホールディングスクオカード配当金重視
4320CEホールディングスクオカード配当金重視
3486グローバル・リンク・マネジメントクオカード配当金重視
2982ADワークスグループプレミアム優待倶楽部配当金重視
3452ビーロットクオカード配当金重視
9827リリカラクオカード配当金重視
8771イー・ギャランティ クオカード配当金重視

52社中24社がクオカードの廃止をしています。なんと45%とほぼ半分を占めています。確かにクオカードは企業の商品PRにはなりにくい株主優待です。

今後もクオカードを株主優待としている企業は廃止の連絡があるかもしれません。要注意ですね。

株主優待を続けるのはどんな企業?主なメリット3つ

それでは、株主優待を続けるメリットは何でしょうか?

主なものは下記の3つです。

  • 自社商品のPRになる
  • 株価の暴落を防げる
  • 株主数の確保

詳しくみていきましょう。

自社商品のPRになる

企業が株主優待として提供する特典は、その企業の製品やサービスを直接体験できるものが多いです。例えば、商品券や割引券、特典サービスなどがあります。

これらの優待により、株主は企業の製品やサービスをお得に試すことができます。これは実際に商品の利用や体験につながり、顧客満足度を高める効果があります。

株主優待を通じて自社の魅力をアピールすることで、既存株主のリテンション(維持・継続)や新規株主の獲得に寄与する役割を果たします。

株価の暴落を防げる

株主優待は、株主の保有意欲を高める効果があります。優待を受けることで、株主は企業に対する愛着やロイヤルティが高まり、株を長期的に保有する動機付けとなります。

このような株主の強い保有意欲は、株価の暴落時に一定のサポートとなります。市場全体が不安定な時期でも、株主優待を提供している企業は、株主の売却意欲を抑える効果があるため、株価の大幅な下落を防ぐ要因となります。

株主数の確保

株主優待は株主に対する特典ですが、一方で企業にとっては株主を確保するための手段でもあります。特に個人投資家は、株主優待を受けることで企業への興味を持ちやすくなり、株主としての参加意欲が高まります。

株主数の確保は企業にとって重要であり、株主数が一定水準以上に保たれることで、株主総会などでの意思決定において企業経営に対する株主の声を反映しやすくなります。

まとめ

オリックスが人気の株主優待を廃止すると聞いたときはオリックスショックと言われ、これから株主優待を廃止する企業が増えると噂されていました。

確かに廃止する企業もありますが、逆に株主優待を取り入れる企業もあります。これから取り入れる企業は自社製品のアピールの意味合いが強いと言えるでしょう。

逆にクオカードなど自社製品に関係のない株主優待を実施しているところは要注意だと感じます。株主優待狙いだけの資産運用は、世界基準からみてもなくなっていく方向で考えたほうが良いと感じました。

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